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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第12章 カラー演算
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VDP2ユーザーズマニュアル/第12章 カラー演算

■12.2 特殊カラー演算機能

 特殊カラー演算機能は、カラー演算イネーブルを画面全体だけではなく、キャラクタ単位やドット単位で指定する機能で、次の4つのモードがあります。

  1. カラー演算イネーブルは、画面ごとに指定する
  2. カラー演算イネーブルは、キャラクタごとに指定する
  3. カラー演算イネーブルは、ドットごとに指定する
  4. カラー演算イネーブルは、カラーデータの最上位ビットで指定する

 カラー演算イネーブルを画面ごとに指定する場合は、各スクロール画面に対応したカラー演算コントロールレジスタ中のカラー演算イネーブルビットの値が1のときにカラー演算を行います。
 キャラクタごとに指定する場合は、カラー演算イネーブルビットが1に指定されたスクロール画面において、パターンネームデータ中の特殊カラー演算ビットの値が1のキャラクタパターンにのみカラー演算を行います。パターンネームデータ中の特殊カラー演算ビットについては、「4.6 パターンネームテーブル(ページ)」を参照してください。

 ドットごとに指定する場合は、カラー演算イネーブルビットが1に指定されたスクロール画面のパターンネームデータ中の特殊カラー演算ビットの値が1に指定されたキャラクタパターンにおいて、特殊機能コードに指定されたドットカラーコードと一致したドットにのみカラー演算を行います。スクロール画面のカラー形式がRGB形式のときには、このモードを設定しないでください。特殊機能コードについては、「10.3 特殊機能コード」を参照してください。

 カラーデータの最上位ビットで指定する場合は、カラー演算イネーブルビットが1に指定されたスクロール画面がパレット形式のときに、最上位ビットを1に設定したカラーデータを使用したドットにのみカラー演算を行います。カラー演算イネーブルビットが1に指定されたスクロール画面がRGB形式のときにこのモードを指定すると、常にカラー演算を行います。

 表示形式がビットマップ形式のスクロール画面においてモード1または2を指定した場合、パターンネームデータ中の特殊カラー演算ビットではなく、ビットマップパレットナンバーレジスタの特殊カラー演算ビットが使用されます。
 特殊カラー演算モードを表12.3に示します。

表12.3 特殊カラー演算モード
特殊カラー
演算モード
特殊カラー演算
指定内容
カラー形式
カラー演算イネーブル条件
モード0画面ごとに指定パレット形式
またはRGB形式
カラー演算イネーブルビット=1
モード1キャラクタごとに
指定
パレット形式
またはRGB形式
カラー演算イネーブルビット=1
かつ
パターンネームデータ中の特殊カラー演算ビ
ット=1
モード2 ドットごとに指定パレット形式カラー演算イネーブルビット=1
かつ
パターンネームデータ中の特殊カラー演算ビ
ット=1
かつ
特殊機能コードに指定されたドットカラーコ
ードと一致したドット
RGB形式設定禁止
モード3カラーデータの最
上位ビットで指定
パレット形式カラー演算イネーブルビット=1
かつ
最上位ビット=1のカラーデータを使用した
ドット
RGB形式カラー演算イネーブルビット=1

 特殊カラー演算モードは、トップ画像に対してのみ指定することができます。トップ画像以外の特殊カラー演算モードは、モード0に固定されています。

 

 ●特殊カラー演算モードレジスタ

 特殊カラー演算モードレジスタは、各スクロール画面に対する特殊カラー演算機能のモードを指定します。書き込み専用の16ビットのレジスタで、1800EEH番地にあります。電源投入後またはリセット後、値は0にクリアされますので必ず設定してください。

SFCCMD 1800EEH
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
R0SCCM1
R0SCCM0

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
N3SCCM1
N3SCCM0
N2SCCM1
N2SCCM0
N1SCCM1
N1SCCM0
N0SCCM1
N0SCCM0

特殊カラー演算モードビット:Special color calculation mode bit
(N0SCCM1, N0SCCM0, N1SCCM1, N1SCCM0, N2SCCM1, N2SCCM0, N3SCCM1, N3SCCM0, R0SCCM1, R0SCCM0)
 各スクロール画面の特殊カラー演算機能のモードを指定します。

N0SCCM1,N0SCCM01800EEHビット1,0NBG0用(またはRBG1用)
N1SCCM1,N1SCCM01800EEHビット3,2NBG1用(またはEXBG用)
N2SCCM1,N2SCCM01800EEHビット5,4NBG2用
N3SCCM1,N3SCCM01800EEHビット7,6NBG3用
R0SCCM1,R0SCCM01800EEHビット9,8RBG0用

xxSCCM1xxSCCM0モード処 理
0
0
0
カラー演算イネーブルは、画面ごとに指定する
0
1
1
カラー演算イネーブルは、キャラクタごとに指定する
1
0
2
カラー演算イネーブルは、ドットごとに指定する
1
1
3
カラー演算イネーブルは、カラーデータの最上位ビットで指
定する
[注]ビット名のxxには、N0、N1、N2、N3、またはR0が入ります。

 特殊カラー演算モードの指定は、各画面がトップ画像のときにのみ有効となります。トップ画像以外のときには、モード0に固定されています。
 スクロール画面のカラー形式がRGB形式の場合、モード2にはしないでください。また、モード3を指定した場合は、すべてのドットでカラー演算を行います。
 EXBGにおいて、モード1およびモード2を指定しないでください。


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