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VDP2ユーザーズマニュアル/第10章　ドットカラーデータ

■10.3　特殊機能コード

　特殊機能は、各スクロール画面に対して行われる機能で、特殊プライオリティ機能と特殊カラー演算機能の2つがあります。これらをドットごとに使用する場合に、特殊機能を有効にするドットカラーコードは、2個の特殊機能コードレジスタに指定することができ、また、各スクロール画面は2個のどちらの特殊機能コードレジスタを使用するか指定することもできます。

　特殊機能コードレジスタには、特殊機能コードAと特殊機能コードBの各8ビットのレジスタが2個あり、各ビットには特殊機能を使用するドットカラーコード下位4ビットの値が2つずつ対応しています。ドットカラーコードは、各スクロール画面のキャラクタ色数によってビット数が変わりますが、特殊機能コードレジスタの各ビットは常にドットカラーコードの下位4ビットの値に対応しています。また、特殊機能コードはスクロール画面のカラー形式がパレット形式のときのみに使用してください。

　特殊機能の使用方法については、「11.2　特殊プライオリティ機能」と「12.2　特殊カラー演算機能」を参照してください。

　特殊機能コードに対応しているドットカラーコードを図10.7に示します。

図10.7　特殊機能コードに対応しているドットカラーコード 
●キャラクタ色数が１６色の場合
ビット　　３　２　１　０
　　　　┌─┬─┬─┬─┐
　　　　│　対応ビット　│（４ビット）
　　　　└─┴─┴─┴─┘

●キャラクタ色数が２５６色の場合
ビット　　７　６　５　４　３　２　１　０
　　　　┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
　　　　│−│−│−│−│　対応ビット　│（４ビット）
　　　　└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

●キャラクタ色数が２０４８色の場合
ビット　１５　　　　　　　　　　　　　８　７　　　　　　　３　２　１　０
　　　　┌─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┬─┐
　　　　│−│−│−│−│−│−│−│−│−│−│−│−│　対応ビット　│（４ビット）
　　　　└─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┴─┘

　●特殊機能コードセレクトレジスタ

　特殊機能コードセレクトレジスタは、各スクロール画面に対して有効にする特殊機能コードを指定します。書き込み専用の16ビットのレジスタで、180024H番地にあります。電源投入後またはリセット後、値は0にクリアされますので必ず設定してください。

SFSEL　180024H 
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   
   -   

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
   -   
   -   
   -   
R0SFCS 
N3SFCS 
N2SFCS 
N1SFCS 
N0SFCS

特殊機能コードセレクトビット：Special function code select bit (N0SFCS, N1SFCS, N2SFCS, N3SFCS, R0SFCS)
　各スクロール画面に対して有効にする特殊機能コードを指定します。

N0SFCS180024Hビット0NBG0用（またはRBG1用）
N1SFCS180024Hビット1NBG1用
N2SFCS180024Hビット2NBG2用
N3SFCS180024Hビット3NBG3用
R0SFCS180024Hビット4RBG0用

xxSFCS処　理
0特殊機能コードAを有効にする
1特殊機能コードBを有効にする
[注]ビット名のxxには、N0、N1、N2、N3、またはR0が入ります。

　●特殊機能コードレジスタ

　特殊機能コードレジスタは、特殊機能コードAおよび特殊機能コードBを指定します。書き込み専用の16ビットのレジスタで、180026H番地にあります。電源投入後またはリセット後、値は0にクリアされますので必ず設定してください。

SFCODE　180026H 
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
SFCDB7 
SFCDB6 
SFCDB5 
SFCDB4 
SFCDB3 
SFCDB2 
SFCDB1 
SFCDB0 

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
SFCDA7 
SFCDA6 
SFCDA5 
SFCDA4 
SFCDA3 
SFCDA2 
SFCDA1 
SFCDA0

特殊機能コードビット：Special function code bit
(SFCDA7〜SFCDA0, SFCDB7〜SFCDB0)
　特殊機能コードAおよびBを指定します。

SFCDA7〜SFCDA0180026Hビット7〜0特殊機能コードA用
SFCDB7〜SFCDB0180026Hビット15〜8特殊機能コードB用

ビット名ドットカラーコード
SFCDx0ドットカラーコードの下位4ビットが、0Hまたは1Hのとき
SFCDx1ドットカラーコードの下位4ビットが、2Hまたは3Hのとき
SFCDx2ドットカラーコードの下位4ビットが、4Hまたは5Hのとき
SFCDx3ドットカラーコードの下位4ビットが、6Hまたは7Hのとき
SFCDx4ドットカラーコードの下位4ビットが、8Hまたは9Hのとき
SFCDx5ドットカラーコードの下位4ビットが、AHまたはBHのとき
SFCDx6ドットカラーコードの下位4ビットが、CHまたはDHのとき
SFCDx7ドットカラーコードの下位4ビットが、EHまたはFHのとき
[注]ビット名のxには、AまたはBが入ります。

設定値処　理
0特殊機能を使用しない
1特殊機能を使用する

　特殊機能コードが使用されるのは、特殊プライオリティモードレジスタにおいてモード2を指定している場合、または特殊カラー演算モードレジスタにおいてモード2を指定している場合です。 詳しくは、「11.2　特殊プライオリティ機能」または「12.2　特殊カラー演算機能」を参照してください。

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