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PROGRAMMER'S GUIDECD通信I/F(CDパート)
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CD通信インタフェースユーザーズマニュアル

関数仕様


 CD通信インタフェースの関数仕様を記述します。

 (1)書式
 図中、予約領域は「−」で表します。予約領域には必ず0を指定します。

 (2)パラメータの初期値
 CDブロックが保持するパラメータの初期値は、特に明記されない限り、ホストが指定する省略値(デフォルト値)に等しくなります。

 (3)CDステータス情報(ステータスとCDレポート)の保持
 CD通信インタフェースは、CDブロックコマンド発行時のステータスとCDレポートを保持しています。定期レスポンスによる情報は保持しません。保持内容の初期値は全て0です。
 保持ステータス/CDレポートを更新する関数を以下の記号で示します。

 ただし、エラー時(エラーコードがCDC_ERR_OK以外の時)には何も更新しません。

 (4)関数内部でのデータ転送
 情報を取得する関数のうち、関数内部でデータ転送をしているものは、関数名をTgetと表記します。データ転送の方法は、CPUによるソフトウェア転送です。

《例》 TOC情報の取得(CDC_TgetToc)

 これらの関数は、内部で次の関数をコールしています。

 (5)コマンド終了フラグ(割り込み要因レジスタ内)
 関連するコマンド終了フラグがある場合、終了フラグという項目欄に記述します。

《例》 終了フラグESELフラグ

 これらの関数は、コマンド発行時にコマンド終了フラグをチェックして0クリアします。発行できない場合、CDC_ERR_CMDBUSYエラーになります。例外的に、コマンド終了フラグを0クリアだけ、またはチェックだけする場合もあります。(コマンド発行の排他処理)
 発行されたコマンドに対応する処理が終了すると、コマンド終了フラグが1になります。ただし、REJECT, WAIT時は1にならないので注意が必要です。
 詳細は、「3.2通信方法」を参照してください。

8.1 関数一覧

 CD通信インタフェースの関数一覧を表8.1に示します。

表8.1 CD通信インタフェースの関数一覧
機能
関数名
 番号 
CDブロック共通
1.0
現在のCDステータス情報の取得
CDC_GetCurStat
1.1
直前のCDステータス情報の取得
CDC_GetLastStat
1.2
定期CDステータス情報の取得
CDC_GetPeriStat
1.3
ハードウェア情報の取得
CDC_GetHwInfo
1.4
TOC情報の取得
CDC_TgetToc
1.5
セッション情報の取得
CDC_GetSes
1.6
CDブロックの初期化
CDC_CdInit
1.7
トレイのオープン
CDC_CdOpen
1.8
データ転送の準備待ち
CDC_DataReady
1.9
データ転送の終了
CDC_DataEnd
1.10
機能
関数名
 番号 
CDドライブ
2.0
CD再生
CDC_CdPlay
2.1
再生位置のシーク
CDC_CdSeek
2.2
スキャン再生
CDC_CdScan
2.3
機能
関数名
 番号 
サブコード
3.0
サブコードQの取得
CDC_TgetScdQch
3.1
サブコードR〜Wの取得
CDC_TgetScdRwch
3.2
機能
関数名
 番号 
CD-ROMデバイス
4.0
CDデバイスの接続先の設定
CDC_CdSetCon
4.1
CDデバイスの接続先の取得
CDC_CdGetCon
4.2
最終リードセクタのバッファ区画の取得
CDC_CdGetLastBuf
4.3
機能
関数名
 番号 
セレクタ
5.0
絞りフレームアドレス範囲の設定
CDC_SetFiltRange
5.1
絞りフレームアドレス範囲の取得
CDC_GetFiltRange
5.2
絞りサブヘッダ条件の設定
CDC_SetFiltSubh
5.3
絞りサブヘッダ条件の取得
CDC_GetFiltSubh
5.4
絞りモードの設定
CDC_SetFiltMode
5.5
絞りモードの取得
CDC_GetFiltMode
5.6
絞りの接続先の設定
CDC_SetFiltCon
5.7
絞りの接続先の取得
CDC_GetFiltCon
5.8
セレクタ(絞り、区画)のリセット
CDC_ResetSelector
5.9
機能
関数名
 番号 
バッファ情報
6.0
CDバッファサイズの取得
CDC_GetBufSiz
6.1
バッファ区画のセクタ数の取得
CDC_GetSctNum
6.2
実データサイズの計算
CDC_CalActSiz
6.3
実データサイズの取得
CDC_GetActSiz
6.4
セクタ情報の取得
CDC_GetSctInfo
6.5
フレームアドレス検索の実行
CDC_ExeFadSearch
6.6
フレームアドレス検索結果の取得
CDC_GetFadSearch
6.7
機能
関数名
 番号 
バッファ入出力
7.0
セクタ長の設定
CDC_SetSctLen
7.1
セクタデータの取り出し
CDC_GetSctData
7.2
セクタデータの消去
CDC_DelSctData
7.3
セクタデータの取り出し消去
CDC_GetdelSctData
7.4
セクタデータの書き込み
CDC_PutSctData
7.5
セクタデータの複写
CDC_CopySctData
7.6
セクタデータの移動
CDC_MoveSctData
7.7
セクタデータ複写/移動エラー取得
CDC_GetCopyErr
7.8
機能
関数名
 番号 
CDブロックファイルシステム
8.0
ディレクトリの移動
CDC_ChgDir
8.1
ファイル情報の保持
CDC_ReadDir
8.2
保持ファイル情報範囲の取得
CDC_GetFileScope
8.3
保持ファイル情報の取得
CDC_TgetFileInfo
8.4
ファイルの読み込み
CDC_ReadFile
8.5
ファイルアクセスの中止
CDC_AbortFile
8.6
機能
関数名
 番号 
レジスタアクセス
9.0
データ転送レジスタポインタの取得
CDC_GetDataPtr
9.1
割り込み要因レジスタ値の取得
CDC_GetHirqReq
9.2
割り込み要因レジスタのクリア
CDC_ClrHirqReq
9.3
割り込みマスクレジスタ値の取得
CDC_GetHirqMsk
9.4
割り込みマスクレジスタの設定
CDC_SetHirqMsk
9.5
MPEGレジスタポインタの取得
CDC_GetMpegPtr
9.6


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