■4.5　命令詳細

◆命令一覧表

◆演算命令

　演算命令では、X,Y,D1の各バスおよび算術演算回路(ALU)を使用します。 演算命令は、以下の4種類の制御に分類することができます。

1. ALU制御命令
2. X-Bus制御命令
3. Y-Bus制御命令
4. D1-Bus制御命令

　演算命令のフォーマットは、図4.5のとおりです。

図4.5　演算命令フォーマット

31	30	29				25					20	19					14	13													0
０	０	ALU制御				X-Bus制御						Y-Bus制御						D1-Bus制御

　演算命令は、上記の4種類の命令を並行して実行することができます。 ニーモニックは、ALU制御命令を左端に記載し、 その他、必要な命令をスペースまたはタブで区切り、記載してください。

◆Load Immediate命令

　Load Immediate命令は、格納先にイミディエートデータを転送するものです。 無条件転送は図4.6、条件付転送は図4.7のフォーマットに従います。 次頁から命令の詳細を示します。

図4.6　Load Immediate命令フォーマット1(無条件転送)

31	30	29			26	25	24																								0
１	０	格納先				０	Immediateデータ

図4.7　Load Immediate命令フォーマット2(条件付転送)

31	30	29			26	25	24					19	18																		0
１	０	格納先				１	状態						Immediateデータ

◆DMA命令

　DMA命令は、外部バスを介して外部とDSP内部RAMとのデータ転送を実行します。 直接Immデータで転送ワード数を設定する方法と、内部データRAMの番号を指定してRAM内の転送ワード数を設定する方法の２種類があります。 前者のフォーマットを図4.8、後者を図4.9に示します。次頁から命令の詳細を示します。

図4.8　DMA命令フォーマット1

31	30	29	28	27									18	17		15	14	13	12	11	10		8	7							0
１	１	０	０	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−	加算 モード			Ｈ	０	dir	−	RAM			Immediate

図4.9　DMA命令フォーマット2

31	30	29	28	27									18	17		15	14	13	12	11	10		8	7				3	2		0
１	１	０	０	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−	加算 モード			Ｈ	０	dir	−	RAM			−	−	−	−	−	SOURCE

◆JUMP命令

　JUMP命令は、イミディエートデータをプログラムカウンタに格納することで実現します。図4.10にJUMP命令のフォーマットを示します。次頁から命令の詳細を示します。

図4.10　JUMP命令フォーマット

31	30	29	28	27	26	25						19	18										8	7							0
１	１	０	１	−	−	状態							−	−	−	−	−	−	−	−	−	−	−	Immediate

◆LOOP BOTTOM命令

　LOOP BOTTOM命令は、1〜数ステップのプログラムを繰り返し実行するものです。フォーマットは図4.11のとおりです。次頁から命令の詳細を示します。

図4.11　LOOP BOTTOM命令フォーマット

31

30

29

28

27

0

１

１

１

０

MOD

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

◆END命令

　END命令は、現在実行しているプログラムを終了させます。フォーマットは図4.12のようになっています。次頁から命令の詳細を示します。

図4.12　END命令フォーマット

31

30

29

28

27

24

23

16

15

8

7

0

１

１

１

１

IE

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

−

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