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HARDWARE ManualSMPCユーザーズマニュアル
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SMPCユーザーズマニュアル/第3章 ペリフェラルコントロール

■3.2 サターンペリフェラル標準フォーマット

 ●サターンペリフェラル標準フォーマットの目的

 サターンペリフェラル標準フォーマットは、次の目的で準備されています。

  1. マルチプレイをペリフェラルのデータ構成、種類、意味が違ってもコントロールできること。

  2. ボタン数が増える、アナログチャネル数が増える、拡張データが追加されるなどアッパーワードコンパチのペリフェラルが将来発売されても、そのペリフェラルを使用してマルチプレイを操作できる。
    また、以前に発売されたアプリケーションをコントロールできること。

 ●サターン標準フォーマットの種類とデータフォーマット

 サターン標準フォーマットは、前述の目的を考慮し、現在4種類用意されています。以下それぞれについて説明します。

 ●標準フォーマットの将来的な拡張について

 現時点では、次の4種類のフォーマットを用意しておりますが、将来的に必要が生じたときには、順次、用意していく予定です。

 ●標準フォーマット使用上の注意点

 標準フォーマットに準拠するためには、標準フォーマットよりデータサイズが大きい時は、余分なデータを削除し使用する。また、標準フォーマットよりデータサイズが小さい時は、不足しているデータを他のデータで補うことにより実現します。 また、ペリフェラル側で対応する例として、アナログジョイスティックのようにアナログのX-Yコントロールはあるが、相当するデジタル入力が無い場合に、 アナログX-Yデータがある値以上になったことを利用して、U,D,L,RビットをON/OFFするという方法をペリフェラル側で採用する可能性があります。


◆サターンデジタルデバイス

 サターン標準PADに代表されるボタンのみで構成されるデバイスです。
 ペリフェラルタイプは、0H、データサイズ2バイトを基本にしています。
 フォーマットの特長として、1st Dataが、メガドライブ3ボタンと等価の構成となっています。1st Dataだけでもアプリケーションをコントロールできるようにアプリケーションを組むことで、コンパチビリティを確保できます。 表3.10にサターンデジタルデバイスのフォーマットを示します。

表3.10 サターンデジタルデバイス標準フォーマット
 
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
サターンペリフェラルID
0
0
0
0
データサイズ
1st Data
Right
Left
Down
Up
Start
A TRG
C TRG
B TRG
2nd Data
R TRG
X TRG
Y TRG
Z TRG
L TRG
拡張データ
3rd Data
拡張データ
拡張データ
拡張データ
nth Data
拡張データ

A TRG,C TRG,B TRG,R TRG,X TRG,Y TRG,Z TRG, L TRG
Right,Left,Down,Up,Startの各ボタン
ボタン押下時0となります。


◆サターンアナログデバイス

 アナログジョイスティック、アナログステアリング、タブレット等A/Dコンバータを搭載したデバイスです。
 ペリフェラルタイプは、1H、データサイズ5バイトを基本にしています。(実際は各ペリフェラルごとに変化します。)
 フォーマットの特長として、1st Dataが、メガドライブ3ボタンPADと等価の構成となっています。1st Dataだけでもアプリケーションをコントロールできるようにアプリケーションを組むことで、コンパチビリティを確保できます。 表3.11にサターンアナログデバイスの標準フォーマットを示します。

表3.11 サターンアナログデバイス標準フォーマット
 
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
サターンペリフェラルID
0
0
0
1
データサイズ
1st Data
Right
Left
Down
Up
Start
A TRG
C TRG
B TRG
2nd Data
R TRG
X TRG
Y TRG
Z TRG
L TRG
拡張データ
3rd Data
AX7
AX6
AX5
AX4
AX3
AX2
AX1
AX0
4th Data
AY7
AY6
AY5
AY4
AY3
AY2
AY1
AY0
5th Data
AZ7
AZ6
AZ5
AZ4
AZ3
AZ2
AZ1
AZ0
6th Data
拡張データ
拡張データ
拡張データ
nth Data
拡張データ

A TRG,C TRG,B TRG,R TRG,X TRG,Y TRG,Z TRG,L TRG
Right,Left,Down,Up,Startの各ボタン
ボタン押下時0となります。

AX7〜AX0,AY7〜AY0,AZ7〜AZ0
符号を持たないA/Dコンバータ出力の絶対値が出力されます。

AX7〜AX0,AY7〜AY0
左上が(0,0)、右下が(255,255)となります。

AZ7〜AZ0
下が0、上が255となります。

 参考:
Developer's Informaition/STN-34「アナログミッションスティックマニュアル」
Developer's Informaition/STN-43「マルチコントローラユーザーズマニュアルVer1.00」

◆ポインティングデバイス

 マウス、トラックボール等に代表されるロータリエンコーダの移動量を出力するデバイスです。
 ペリフェラルタイプは、2H、データサイズは、3バイトを基本としています。
 フォーマットの特長として、ポインティングデバイスのデータテーブルは、デジタルデバイス、アナログデバイス、キーボートデバイスとは異なりメガドライブ3ボタンPADと等価のデータを持っていません。 さらに、X、Yデータの動きをロータリエンコーダの移動量(△デルタ)で出力するため、定義している3バイトを全てサポートしなければコンパチビリティを確保することができません。 表3.12にサターンポインティングデバイスの標準フォーマットを示します。

表3.12 サターンポインティングデバイス標準フォーマット
 
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
サターンペリフェラルID
0
0
1
0
データサイズ
1st Data
Y Over
X Over
Y Sign
X Sign
Start
Middle
Right
Left
2nd Data
XD7
XD6
XD5
XD4
XD3
XD2
XD1
XD0
3rd Data
YD7
YD6
YD5
YD4
YD3
YD2
YD1
YD0
4th Data
拡張データ
拡張データ
拡張データ
nth Data
拡張データ

Y Over,X Over
0:XまたはYのデータは、有効である。
1:データがオーバフローしている。(255を超えている)

Y Sign,X Sign
0:X,Yのデータは、正の値である。
1:X,Yのデータは、負の値である。

XD7〜XD0,YD7〜YD0
マウス移動量の絶対値

Start,Middle,Right,Leftの核ボタン
ボタン押下時1となります。

 参考:
Developer's Informaition/STN-44「シャトルマウス補足説明」

◆キーボードデバイス

 パーソナルコンピュータに使用されているようなフルキーボードに代表されるデバイスです。
 ペリフェラルタイプは、3H、データサイズは、4バイトです。
 フォーマットの特長として、1st Dataが、メガドライブ3ボタンPADと等価の構成となっています。1st Dataだけでもアプリケーションをコントロールできるようにアプリケーションを組むことで、コンパチビリティを確保できます。表3.13にサターンキーボードデバイスの標準フォーマットを示します。

表3.13 サターンキーボードデバイス標準フォーマット
 
bit7
bit6
bit5
bit4
bit3
bit2
bit1
bit0
サターンペリフェラルID
0
0
1
1
データサイズ
1st Data
Right
Left
Down
Up
Start
A TRG
C TRG
B TRG
2nd Data
R TRG
X TRG
Y TRG
Z TRG
L TRG
拡張データ
3rd Data
0
Caps
Lock
Num
Lock
Scrool
Lock
Make
1
1
Break
4th Data
D7
D6
D5
D4
D3
D2
D1
D0
5th Data
拡張データ
拡張データ
拡張データ
nth Data
拡張データ

A TRG,C TRG,B TRG,R TRG,X TRG,Y TRG,Z TRG,L TRG
Right,Left,Down,Up,Start
ボタン押下時0となります。

各ボタンとキーボードのキーとの対応は、以下の様になります。
 ボ タ ン 
 対応キー 
 
 ボ タ ン 
 対応キー 
Right
 
C TRG
C
Left
 
B TRG
X
Down
 
R TRG
E
Up
 
X TRG
A
Start
ESC
 
Y TRG
S
A TRG
Z
 
Z TRG
D
L TRG
Q

Caps Lock
1:Caps Lock がロック状態(Caps Lock LEDが点灯)

Num Lock
1:Num Lock がロック状態(Num Lock LEDが点灯)

Scroll Lock
1:Scroll Lock がロック状態(Scroll Lock LEDが点灯)

Make
D7〜D0に有効なMakeコードがあるとき(D7〜D0コードが示すキー押下)に1を示します。

Break
D7〜D0に有効なBreakコードがあるとき(D7〜D0コードが示すキー押下解除)に1を示します。

D7〜D0
キーNo.を示します。Make,Breakとともに使用します。

キーコード対応表
00H
 
F9
 
F5
F3
F1
F2
F12
 
F10
F8
F6
F4
Tab
半全
 
10H
 
Alt
Shift
ひら
Ctrl
Qた
Alt
Ctrl
 
Zつ
Sと
Aち
Wて
 
20H
 
Cそ
Xさ
Dし
Eい
 
Fは
スペース
Vひ
 
Tか
Rす
 
30H
 
Nみ
Bこ
Hく
Gき
Yん
 
 
 
Mも
Jま
Uな
 
40H
 
<ね
Kの
Iに
Oら
 
 
>る
?め
Lり
;れ
Pせ
 
50H
 
_ろ
:け
 
 
 
CapsL
Shift
Enter
 
]む
 
 
60H
 
 
 
 
変換
 
Back
無変
 
 
 
 
 
 
 
70H
 
 
 
 
 
 
Esc
 
F11
 
 
 
 
 
ScrL
 
80H
 
Ins
Pause
F7
Print
Del
Home
End
UP
Down
 
 
2つあるキーの位置

 参考:
Developer's Informaition/STN-45「サターンキーボードの補足説明」

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