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HARDWARE ManualVDP2ユーザーズマニュアル第3章 RAM
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VDP2ユーザーズマニュアル/第3章 RAM

■3.4 カラーRAMモード

 カラーRAMは32Kビット(2Kワード)で、格納されるカラーデータはパレット形式のスプライトおよびスクロール画面の全てに対して使用されます。カラーデータは、RGB各5ビットの15ビットデータ、またはRGB各8ビットの24ビットデータのどちらか1つを選択して格納します。また、16Kビット(1Kワード)ずつに分割して、それぞれ同じカラーデータを格納させることによって拡張カラー演算機能を使用することもできます。カラーRAMのカラーデータの格納方法には、以下の3種類があります。

  1. モード0:RGB各5ビットの計15ビットで、1024色設定

  2. モード1:RGB各5ビットの計15ビットで、2048色設定

  3. モード2:RGB各8ビットの計24ビットで、1024色設定

 カラーデータを出力するときにはRGB各8ビットに固定されているので、カラーRAMに格納しているカラーデータがRGB各5ビットの場合には、下位3ビットに0が付加されます。
特殊カラー演算モードをモード3に指定した場合には、カラーRAMデータの最上位ビットはカラー演算イネーブルビットになります。 特殊カラー演算モードについては「12.2 特殊カラー演算機能」を参照してください。

 カラーRAM上のカラーデータの構成を図3.9に示します。

図3.9 カラーRAM上のカラーデータ構成

 ●RGB各5ビットの場合
カラーデータ
 15 
 14 
 13 
 12 
 11 
 10 
 09 
 08 
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
CC
BLUEデータ5ビット
GREENデータ5ビット
REDデータ5ビット

出力BLUEデータ 
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
BLUEデータ5ビット
0
0
0
出力GREENデータ
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
GREENデータ5ビット
0
0
0
出力REDデータ  
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
REDデータ5ビット
0
0
0

[注]最上位ビットCCは、特殊カラー演算モードがモード3の場合のイネーブルビットです。

 ●RGB各5ビットの場合
カラーデータ
 31 
 30 
 29 
 28 
 27 
 26 
 25 
 24 
 23 
 22 
 21 
 20 
 19 
 18 
 17 
 16 
CC
無 視
BLUEデータ8ビット
 15 
 14 
 13 
 12 
 11 
 10 
 09 
 08 
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
GREENデータ8ビット
REDデータ8ビット

出力BLUEデータ 
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
BLUEデータ8ビット
出力GREENデータ
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
GREENデータ8ビット
出力REDデータ  
 07 
 06 
 05 
 04 
 03 
 02 
 01 
 00 
REDデータ8ビット

[注]最上位ビットCCは、特殊カラー演算モードがモード3の場合のイネーブルビットです。

 カラーRAMに書き込むカラーデータを図3.10に示します。

図3.10 カラーRAMのカラーデータ
●モード0
  100000H┌──────────────┐
         │ 16ビット×1024色  │1Kワード←┐
         │              │      │同じカラーデータ
         ├ ─  ─  ─  ─  ─  ─  ─┤      │
         │ 16ビット×1024色  │1Kワード←┘
         │              │
  100FFFH└──────────────┘


●モード1
  100000H┌──────────────┐
         │              │
         │              │
         │ 16ビット×2048色  │2Kワード
         │              │
         │              │
  100FFFH└──────────────┘


●モード2
  100000H┌──────────────┐
         │              │
         │              │
         │ 32ビット×1024色  │2Kワード
         │              │
         │              │
  100FFFH└──────────────┘

 ●RAMコントロールレジスタ

 RAMコントロールレジスタはVRAMのバンク分割、回転スクロール画面のVRAMの使用目的およびカラーRAMモードを指定します。リードライト可能な16ビットのレジスタで18000EH番地にあります。電源投入後またはリセット後、値は0にクリアされますので必ず設定してください。

RAMCTL 18000EH
   15   
   14   
   13   
   12   
   11   
   10   
   09   
   08   
CRKTE  
   -   
CRMD1  
CRMD0  
   -   
   -   
VRBMD  
VRAMD  

   07   
   06   
   05   
   04   
   03   
   02   
   01   
   00   
RDBSB11
RDBSB10
RDBSB01
RDBSB00
RDBSA11
RDBSA10
RDBSA01
RDBSA00

 

カラーRAM係数テーブルイネーブルビット
:Color RAM coefficient table enable bit (CRKTE)、ビット15
6.4 係数テーブル制御」を参照してください。

 

カラーRAMモードビット
:Color RAM mode bit (CRMD1, CRMD0)、ビット13、12
 カラーRAMのモードを指定します。

CRMD1
CRMD0
モード
処     理
0
0
0
 RGB各5ビットで、1024色設定
0
1
1
 RGB各5ビットで、2048色設定
1
0
2
 RGB各8ビットで、1024色設定
1
1
-
 設定禁止

 カラーRAMへのカラーデータの格納は、必ずこのビットを設定した後に行ってください。
 モード0を設定した場合には、カラーRAMアドレスの前半にデータを書き込むことで、同時に後半部分にも前半と同じデータが書き込まれます。
 CRKTEビットを1にしたときには、カラーRAMモードをモード1にしてください。その際、カラーRAMの後半(100800H〜100FFFH)は、係数テーブルデータ用に使用されるので、カラーデータを格納できなくなります。

   

VRAMモードビット:VRAM mode bit (VRBMD、VRAMD)、ビット9、8
3.2 VRAMバンク分割」を参照してください。

       

回転データバンク指定ビット:RBG0 data bank select bit (RDBSA00〜RDBSB11)、ビット7〜0
6.2 回転スクロール画面表示制御」を参照してください。
 CRKTEビットを1にしたとき、VRAMの4バンクは係数テーブルデータ用RAMとして使用するように指定しないでください。


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